ファッツ・ドミノ

ニューオーリンズの奇才ファッツ・ドミノ

ロックンロールの創始者として、誰を挙げるかという話になると多くの意見があり、誰か一人と言うのは非常に難しく簡単には決められないものです。

 

エルヴィス・プレスリーと答える人は多いでしょう。ですがチャック・ベリーと答える人も同じくらい居るでしょう。ファッツ・ドミノも、ロックンロール創始者の一人としてよく挙げられる名前です。

 

当時、新興レコード会社であり、黒人音楽を担っていたインペリアル・レコードは新時代のミュージシャン発掘を目指していました。そんな中、プロデューサーでありスカウトマンでもあったデイブ・バーソロミュは主にニューオーリンズでスカウト活動をしていて、ファッツ・ドミノと出会います。

 

その名前の通り、太った大柄な体を持つドミノは1949年にデビューを果たします。
ブギウギのスタイルのピアノからブルースやR&Bのサウンドを奏でたドミノはやがてロックンロールも手がけてヒット曲を連発、一躍スターダムへと昇っていきました。巨体を揺らしながら、ゆったりとした歌い方で陽気な歌を歌ったドミノは、1950年代最も売れた歌手の一人とされています。

 

ファッツ・ドミノはロックンロールの創始者と言われながらR&Bの巨匠としても数えられています。なぜなら、R&Bから派生したロックンロールは明確な区別がされているわけではないのです。しかし、ドミノの時代には、既にロックンロールという音楽がまだ、マイナーな分野ながら存在していたのです。

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