ロックンロールの幕開け ビル・ヘイリー
ロックンロールの最初期の事を語る上で、絶対に外せない白人のロックンローラーがいます。彼の名はビル・ヘイリーと言います。
元々はヒルビリー（初期のカントリー）の歌手として１９４０年代から活動をしていた彼ですが、サドルメンというバンドを結成した頃から次第にR&Bの音楽に傾倒していくようになります。
１９５２年になると、彼のバンドは「ビル・ヘイリー＆ヒズ・コメッツ」と名前を変え、「クレイジーマン・クレイジー」を発表します。
この曲は初めてビルボードにランクインしたロックンロールとも言われ、このヒットを契機に、その後もロックンロールナンバーを発表していきます。
この頃、白人のロックンロールは、ロカビリーと呼ばれていました。ロックンロールとヒルビリーを混ぜあわせた造語ですがビル・ヘイリーをはじめ、多くの白人ロックンローラーはカントリー（ヒルビリー）の影響を強く受けながらロックンロールと融合させていたのです。
ビル・ヘイリーはその後１９５４年に「ロック・アラウンド・クロック」と言う曲を発表します。
この曲は「暴力教室」という映画のテーマ曲に使われ、大人に反抗する暴力的な映画内容と相まって大ヒットを記録したのです。
そしてこの「ロック・アラウンド・クロック」のヒットがロックンロール時代の幕開けを告げる事となりました。