リトル・リチャードの登場
リトル・リチャードは厳格なクリスチャンの黒人家庭に生まれ、小さいうちから聖歌隊に入り歌とピアノを学びました。しかし厳格な家庭に反発をし、10代半ばの頃には酒場でピアノの演奏をしたりしながら生計を立てていました。
そんな暮らしの中、1951年頃にレコードデビューをするチャンスが巡ってきますが、当初は全く売れず、契約も切られてしまいました。
それにもめげず、リトル・リチャードは皿洗いの仕事をしながらレコード会社にデモテープを送る日々を続けていたところスペシャルティー・レコードが興味を持ち再デビューを果たす事になりました。その後は出す曲出す曲すべてがヒットし、一躍ロックンロール界のスターとなりました。
ヒット曲を挙げればきりがありませんが、ヒットした多くの曲が後のバンドにカバーされ続け、ロック界への影響力は計り知れない程です。
ロックンロール創始者の一人である彼は、以下のように語った事があります。
「ブルースにブギウギのリズムを取り入れたらロックンロールになったんだ」
「テンポの速いR&Bがロックンロールなんだ」
確かにリトル・リチャードは、速いテンポのブギウギピアノを演奏するスタイルを採っています。
そして、彼独特のシャウトに、激しいパフォーマンスが白人、黒人を問わず、刺激を欲した若者たちに熱狂的に支持されていったのです。